米CBSの人気スピンオフドラマ『FBI:インターナショナル』について、「シーズン5はあるの?」「なぜ打ち切りになったの?」「視聴率が悪かったの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、『FBI:インターナショナル』にシーズン5はありません。
CBSは2025年3月に同作の打ち切りを決定し、作品はシーズン4で終了となりました。シーズン5へ更新されず、シーズン4でシリーズ終了が確定した形です。
しかも今回の終了は、単純な人気低下だけでは説明しきれません。
この記事では、まず『FBI:インターナショナル』がどんな作品だったのかを整理したうえで、シーズン5が実現しなかった理由、今後のFBIシリーズの行方までまとめて解説します。

人気シリーズのスピンオフなので、突然の終了に驚きを隠せません!
『FBI:インターナショナル』シーズン5の結論を先に整理
まずは、一番知りたいポイントを表で整理します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 作品名 | 『FBI:インターナショナル(FBI: International)』 |
| 米放送局 | CBS |
| 放送開始 | 2021年9月 |
| 最終シーズン | シーズン4 |
| 打ち切り発表 | 2025年3月 |
| シリーズ終了時期 | 2025年5月に完結 |
| 主な背景 | 経済性、編成枠、フランチャイズ再編、新作『CIA』の影響 |
上のとおり、CBSがシーズン5へ更新しなかったため、シーズン4が最終章になりました。
『FBI:インターナショナル』とはどんな作品?
『FBI:インターナショナル』は、ディック・ウルフが手がける「FBI」シリーズの第3弾です。ブダペストを拠点とするFBIのInternational Fly Teamがヨーロッパ各地を飛び回り、海外にいるアメリカ市民への脅威を追跡・無力化する作品です。アメリカ国内捜査を描く本家『FBI』とは異なり、国境をまたぐ事件、各国当局との連携、国外ならではの政治・外交リスクが描かれるのが特徴です。
さらに2021年の発表時点では、同作は「Wolf Entertainmentの米シリーズとして初の海外撮影作品」とも説明されており、実際にブダペストを拠点に撮影されていました。
シリーズは2021年9月にスタートし、当初はルーク・クラインタンクらが中心となって作品を引っ張ってきました。その後、シーズン3終盤でルーク・クラインタンクが離脱し、シーズン4ではジェシー・リー・ソファーが新たな中心人物として前面に出る形に変化しています。作品としては終盤までテコ入れと刷新が続いていたことがうかがえますが、結果としてそれでもシーズン5更新には至りませんでした。
なぜ『FBI:インターナショナル』はシーズン5でなくシーズン4で終わったのか
ここからが本題です。海外報道を総合すると、打ち切りの背景は大きく分けて4つの要素があります。
1. 視聴率だけが原因だったとは言いにくい
まず大前提として、『FBI:インターナショナル』は数字が壊滅的だったかというとそういわけではないようです。
2024年4月、CBSはFBIフランチャイズ3作品すべてを2024-2025シーズン向けに更新した際、『FBI:インターナショナル』は当時トップ11ドラマの1本で主力作品として評価されていました。
さらにTVLineによると、打ち切りが話題になった2025年時点でも『FBI:インターナショナル』と『FBI: Most Wanted』は、遅延視聴込みでおよそ650万人規模を維持しており、CBSドラマ14本中で中位クラス。しかも、更新された一部作品より上回っていたとも報じられています。これを見る限り、「視聴率不振だから即終了」という単純な話ではないことが伺えます。
2. CBS上層部は“経済面”を明言している
では何が決定打だったのか。ここで重要なのが、CBS Entertainment社長エイミー・ライゼンバックの説明です。
TVLineによると、ライゼンバックは『FBI:インターナショナル』と『FBI: Most Wanted』の終了について、「財政的に責任ある判断をしなければならず、経済的観点から見て成り立たなかった」という趣旨の発言をしています。
要するに、作品の知名度や一定の視聴実績はあっても、制作費・契約条件・編成コストを含めて見たときに、CBSにとって採算が合わないと判断された可能性が高いです。
3. CBSの編成枠がかなり詰まっていた
2025年前後のCBSは、既存シリーズの更新、新シリーズの投入、スピンオフ展開が同時進行しており、ドラマ枠のそのものが不足していたと見られます。
Deadlineは、CBSにはすでに『Sheriff Country』や『Boston Blue』など新作ドラマ用の枠が必要であり、さらにFBIフランチャイズ内でも新作候補が動いていたため、既存作の整理が避けられなかったと伝えています。また同記事では、火曜のFBIブランド枠を維持しつつ新作を入れるには、少なくとも1本は終了が必要だった状況が示されていますが、結果としてCBSは1本ではなく2本、つまり『FBI:インターナショナル』と『FBI: Most Wanted』の両方を切る決断をしました。
つまり『FBI:インターナショナル』の終了は、単独作品の問題というより、CBS全体の編成最適化の中で起きた打ち切りと見るのが自然です。
4. 新スピンオフ『CIA』へのフランチャイズ再編色が強い
『FBI:インターナショナル』終了を語る上で外せないのが、新スピンオフ『CIA』の存在です。
新たなFBI系作品として『CIA』が開発中であることが報じられています。Deadlineも、既存2スピンオフの終了によって『FBI: CIA』の実現可能性が高まったと伝えていました。
もちろん、CBSが公式に「『CIA』を作るために『FBI:インターナショナル』を打ち切った」と断言したわけではありません。ですが、ブランドは残しつつ、採算や編成効率の面でより有利な新作へ再配置するという動きは、海外TV業界では珍しくありません。今回もその色合いはかなり濃かったと考えてよさそうです。
制作陣は打ち切りをどう受け止めたのか
ファンにとって気になるのは、制作側がこの終了をどう見ていたかという点です。
共同クリエイターのデレク・ハースは、Deadlineが紹介したTVLineインタビューの中で、打ち切りを知ってとても悲しかったと率直に語っています。特にシーズン4から中心に入ったジェシー・リー・ソファーについて、「番組にダイナミックな要素を加えた」と高く評価しており、少なくともクリエイティブ面で“行き詰まっていたから終わった”という認識ではなかったことが伝わります。
『FBI:インターナショナル』終了後、FBIシリーズはどうなる?
『FBI:インターナショナル』は終わりましたが、FBIフランチャイズ自体が消えるわけではありません。
VarietyおよびCBSの2024年発表によると、本家『FBI』はすでにシーズン9まで更新済みで、2026-2027放送シーズンまで継続することが決まっています。一方で、スピンオフのうち『FBI: Most Wanted』はシーズン6で終了、『FBI:インターナショナル』はシーズン4で終了となり、今後は本家『FBI』+新作『CIA』という形に再編されていく流れが見えています。
さらに、本家『FBI:特別捜査班』そのものを見返したい方はこちらの記事もご参照ください。
まとめ
『FBI:インターナショナル』シーズン5は、制作されません。
CBSは2025年に同作の終了を決定し、シリーズはシーズン4で完結しました。
ただし、その理由は「人気がなかったから」と単純化できるものではありません。海外メディアの報道を見る限り、経済性の問題、CBSの詰まった編成、新作『CIA』を含むフランチャイズ再編、外部スタジオ作品ならではの契約事情が重なった結果として終了が決まった可能性が高いです。
言い換えれば、『FBI:インターナショナル』は作品の質が否定されて終わったというより、CBSの経営・編成判断のなかで整理された作品と見るべきでしょう。ファンとしては残念ですが、FBIシリーズ自体はまだ終わっておらず、本家『FBI』や新作『CIA』を含めて、今後もしばらく動きが続きそうです。



