2001年にスタートし、リアルタイム形式という革新的な手法で世界中を熱狂させた海外ドラマ「24-TWENTY FOUR-」。シーズン1の衝撃的な結末から約18ヶ月後を描くシーズン2は、さらにスケールアップしたテロの脅威と、複雑に絡み合う陰謀を描き出します。
本記事では、シーズン2の全体的なあらすじから各話の展開、登場人物の相関関係まで、海外メディアの情報も交えながら徹底解説します。核爆弾テロという史上最悪の危機に、ジャック・バウアーはどう立ち向かうのか――24時間の戦いが、今始まります。
※本記事にはネタバレが含まれますので、未視聴の方はご注意ください。
- 「24-TWENTY FOUR-」シーズン2とは?作品の基本情報
- 「24-TWENTY FOUR-」登場人物&相関図
- 「24-TWENTY FOUR-」シーズン2全体のあらすじ【ネタバレ注意】
- 第一幕:各爆弾テロとの戦い(第1話〜第14話)
- 第二幕:戦争を阻止せよ(第16話〜第24話)
- 第1話(午前8:00-9:00)
- 第2話(午前9:00-10:00)
- 第3話(午前10:00-11:00)
- 第4話(午前11:00-12:00)
- 第5話(正午-午後1:00)
- 第6話(午後1:00-2:00)
- 第7話(午後2:00-3:00)
- 第8話(午後3:00-4:00)
- 第9話(午後4:00-5:00)
- 第10話(午後5:00-6:00)
- 第11話(午後6:00-7:00)
- 第12話(午後7:00-8:00)
- 第13話(午後8:00-9:00)
- 第14話(午後9:00-10:00)
- 第15話(午後10:00-11:00)
- 第16話(午後11:00-午前0:00)
- 第17話(午前0:00-1:00)
- 第18話(午前1:00-2:00)
- 第19話(午前2:00-3:00)
- 第20話(午前3:00-4:00)
- 第21話(午前4:00-5:00)
- 第22話(午前5:00-6:00)
- 第23話(午前6:00-7:00)
- 第24話(午前7:00-8:00)
- 「24-TWENTY FOUR-」シーズン1の見どころ&感想
- 【まとめ】社会性をも反映させた「24」シーズン2
「24-TWENTY FOUR-」シーズン2とは?作品の基本情報
シーズン2の放送情報と設定
「24-TWENTY FOUR-」シーズン2は、2002年10月29日から2003年5月20日まで、アメリカFox放送で放送されました。シーズン1と同様に全24話で構成され、1話が現実時間の1時間に相当するリアルタイム形式を継続しています。
シーズン2は、シーズン1から約18ヶ月後の世界を描いています。物語は午前8時に始まり、翌日の午前8時に終わるという24時間を追います。2003年9月のある土曜日に設定されています。第1話は韓国ソウルの深夜0時からスタートし、その後ロサンゼルスの午前8時(東部時間午前11時)へと場面が移ります。
デイヴィッド・パーマーは大統領に就任し、ジャック・バウアーはCTUを退職して静かな生活を送っていました――核爆弾テロの脅威が発覚するまでは。
シーズン2の構成:二幕構造
シーズン2は、大きく分けて二つの章で構成されています:
第一幕(第1話〜第15話):核爆弾テロとの戦い
イスラム過激派テロ組織「セカンド・ウェイブ」が、ロサンゼルスのどこかに核爆弾を隠し、24時間以内に爆発させる計画を企てているという情報が入ります。ジャック・バウアーとCTUは、爆弾の場所を突き止め、数百万人の命を救うために奔走します。
第二幕(第16話〜第24話):戦争を阻止
核爆弾は砂漠で爆発し、最悪の事態は回避されました。しかし、テロ攻撃の責任が中東3カ国にあるとする音声証拠が浮上し、アメリカは報復攻撃を準備します。ジャックは、この証拠が偽造されたものであることを突き止め、第三次世界大戦を阻止するために動き出します。
24 Spoilersの分析によれば、「シーズン2は9.11同時多発テロ後に構想された最初のシーズンであり、当時のアメリカ社会を覆っていた『テロリストが核兵器を入手してアメリカ国内で爆発させるのではないか』という恐怖を反映している」と評されています。
「24-TWENTY FOUR-」登場人物&相関図
シーズン2では、シーズン1のメインキャラクターに加えて、新たなキャラクターが多数登場します。複雑に絡み合う人間関係と、それぞれの思惑が物語をさらにスリリングなものにしています。
主要キャスト
CTU(対テロユニット)側
- ジャック・バウアー(演:キーファー・サザーランド)
元CTUロサンゼルス支局の捜査官。妻テリーの死後、CTUを退職していたが、核テロの脅威を受けて復帰。 - トニー・アルメイダ(演:カルロス・バーナード)
CTUロサンゼルス支局の上級アナリスト。ジョージ・メイソンの後、CTU局長代理に昇格。 - ミシェル・デスラー(演:レイコ・エイルスワース)
CTUの新メンバー。トニーとの恋愛関係が発展していく。分析力と冷静な判断力でチームに貢献。 - ジョージ・メイソン(演:ザンダー・バークレー)
CTUロサンゼルス支局長。放射線被曝により余命わずかとなるが、最後まで職務を全うしようとする。 - キム・バウアー(演:エリシャ・カスバート)
ジャックの娘。虐待を受けている少女ミーガンを救おうとするが、次々とトラブルに巻き込まれる。
大統領府側
- デイヴィッド・パーマー大統領(演:デニス・ヘイスバート)
アメリカ合衆国大統領。核テロの脅威と政府内部の裏切りに直面しながらも、正義を貫こうとする。 - シェリー・パーマー(演:ペニー・ジョンソン・ジェラルド)
パーマー大統領の元妻。離婚後も政治の世界に関与し続け、複雑な陰謀に巻き込まれていく。 - マイク・ノヴィック(演:ジュード・チコレラ)
大統領首席補佐官。パーマーの最も信頼する側近だが、危機的状況下で困難な選択を迫られる。 - リン・クレスギ(演:ミシェル・フォーブス)
大統領補佐官。NSA長官ロジャー・スタントンの陰謀を暴こうとする。
ワーナー家
- ケイト・ワーナー(演:サラ・ウィンター)
妹マリーの婚約者レザがテロリストではないかと疑い、独自に調査を開始。 - マリー・ワーナー(演:ローラ・ハリス)
ケイトの妹。レザ・ナイイーアと婚約中だが、実は彼女は…。 - ボブ・ワーナー(演:ジョン・テリー)
ケイトとマリーの父。ビジネスマン。 - レーザ・ナイール(演:フィリップ・ライズ)
マリーの婚約者。中東系アメリカ人。テロリストの疑いをかけられる。
敵対勢力
第一幕の敵:
- サイード・アリ(演:フランチェスコ・クイン) – セカンド・ウェイブのリーダー
- ジョセフ・ウォルド(演:ジョン・サヴェージ) – 反政府民兵組織のリーダー
- ニーナ・マイヤーズ(演:サラ・クラーク) – シーズン1の裏切り者。テロリストに情報提供
- ロジャー・スタントン(演:ハリス・ユーリン) – NSA長官。核爆弾を国内に入れた張本人
第二幕の敵:
- ピーター・キングスレー(演:トービン・ベル) – 石油業界の大物。戦争で利益を得ようとする陰謀の首謀者
- マックス(演:トーマス・クレッチマン) – キングスレーの協力者
- マンディ(演:ミア・カーシュナー) – 暗殺者。パーマー大統領を生物兵器で襲撃
登場人物相関図
┌─────────────────────────┐
│ デイヴィッド・パーマー │
│ (アメリカ大統領) │
└──────────┬──────────────┘
│
┌────────────────┼────────────────┐
│ │ │
┌────┴────┐ ┌────┴────┐ ┌────┴─────┐
│シェリー │ │マイク │ │リン │
│(元妻) │ │・ノヴィック│ │・クレスジ│
│陰謀に加担│ │(首席補佐官)│ │(補佐官) │
└─────────┘ └─────────┘ └──────────┘
┌─────────────────────────┐
│ ジャック・バウアー │
│ (元CTU捜査官) │
└──────────┬──────────────┘
│
┌────────────────┼────────────────┐
│ │ │
┌────┴────┐ ┌────┴────┐ ┌────┴─────┐
│キム │ │ケイト │ │トニー │
│(娘) │ │・ワーナー│ │・アルメイダ│
│[トラブル │ │(新たな │ │(CTU局長代理)│
│ 続き] │ │ 恋人) │ └─────┬────┘
└─────────┘ └─────────┘ │恋愛関係
│
┌─────┴────┐
│ミシェル │
│・デスラー │
└──────────┘
┌─────────────────────────┐
│ ジョージ・メイソン │
│ (CTU局長) │
│ [放射線被曝で余命僅か]│
└─────────────────────────┘
┌──────────────────────────────┐
│ ワーナー家 │
└──────────────────────────────┘
┌────────────┐
│ボブ・ワーナー│
│(父親) │
└───────┬──────┘
│
┌───────────┴───────────┐
│ │
┌─────┴────┐ ┌─────┴────┐
│ケイト │ │マリー │
│(姉/正義) │ │(妹/実は │
└─────────┘ │ テロリスト)│
└──────┬───┘
│婚約
┌──────┴───┐
│レザ │
│・ナイイーア│
│(容疑者) │
└────────────┘
┌──────────────────────────────┐
│ 敵対勢力:第一幕 │
└──────────────────────────────┘
┌──────────────┐
│サイード・アリ │
│(セカンド・ウェイブ)│
└──────────────┘
┌──────────────┐
│ニーナ・マイヤーズ│
│(裏切り者) │
└──────────────┘
┌──────────────┐
│ロジャー・スタントン│
│(NSA長官/裏切り者)│
└──────────────┘
┌──────────────────────────────┐
│ 敵対勢力:第二幕 │
└──────────────────────────────┘
┌──────────────────┐
│ピーター・キングスレー│
│(石油業界の大物/黒幕) │
└───────┬──────────┘
│協力者
┌─────────┴─────────┐
│ │
┌─────┴────┐ ┌─────┴────┐
│マックス │ │マンディ │
│(共謀者) │ │(暗殺者) │
└─────────┘ └─────────┘
「24-TWENTY FOUR-」シーズン2全体のあらすじ【ネタバレ注意】
第一幕:各爆弾テロとの戦い(第1話〜第14話)
物語は2つの大きな章に分かれています。
NSAがイスラム過激派テロ組織「セカンド・ウェイブ」による核爆弾テロ計画を察知。ロサンゼルスのどこかに隠された核爆弾が24時間以内に爆発するという情報を受け、妻を失い退職していたジャック・バウアーが現場復帰を決意します。
ジャックは反政府民兵組織に潜入捜査しますが、彼らの標的はCTU本部でした。警告が間に合わずCTUは爆破され、多数の死傷者が発生。さらに衝撃的な事実が判明――内通者はシーズン1でジャックの妻を殺した裏切り者ニーナ・マイヤーズでした。
ジャックはニーナと取引し、テロリストのリーダー、サイード・アリを逮捕。極限の心理戦で核爆弾の場所を聞き出します。CTUは爆弾を発見しますが起爆装置の解除は不可能。ジャックは爆弾を積んだセスナ機で砂漠へ向かいますが、放射線被曝で余命わずかなCTU局長ジョージ・メイソンが代わりに操縦を引き受けます。メイソンは英雄として機体もろとも核爆弾を爆発させ、ロサンゼルスを救いました。Wikipediaによると、このエピソードはエミー賞4部門にノミネートされています。
第二幕:戦争を阻止せよ(第16話〜第24話)
核爆弾の脅威は去りましたが、新たな危機が訪れます。NSAが中東3カ国の政府高官がテロを支援していた証拠として音声録音を入手。閣僚たちは軍事報復を主張しますが、パーマー大統領は慎重な姿勢を崩しません。結果、閣僚たちは合衆国憲法修正第25条第4項を発動し、大統領を職務から解任してしまいます。
ジャックとミシェルの調査により、録音は完全に偽造されたものだと判明。石油業界の大物ピーター・キングスレーらが戦争を引き起こし、石油価格高騰から利益を得ようとする陰謀でした。NSA長官ロジャー・スタントンも共謀していたことが発覚します。
パーマー大統領の元妻シェリーの協力により、ジャックは音声を捏造したハッカーの証拠を入手。パーマー大統領は復職し、ジャックはキングスレーを射殺します。すべてが終わり大統領が演説を行い、車に乗り込もうとした最中、突然倒れます…。大統領の生死は不明のまま、シーズン2は幕を閉じ、シーズン3へと物語は続いていきます。
第1話(午前8:00-9:00)
午前8時──束の間の休暇を息子と楽しんでいたパーマー大統領は1本の電話によって司令部へと急行する。政策スタッフも緊急召集された会議室でNSA(国家安全保障局)のレイバーンは「核使用のテロ計画が発覚、LAのどこかに隠されていて24時間以内に実行される」という情報をつかんだと報告する。
Amazon Prime videoより引用
シーズン1から18ヶ月後と少しばかり時間が空いているため、キャラクターたちがそれぞれ新しい生活を始めているところに再び危機が訪れるという構成になっています。核爆弾という脅威のスケールアップは、9.11後のアメリカの不安を反映しており、非常にタイムリーでよくこの内容で放送を進めたなと思いました。
第2話(午前9:00-10:00)
午前9時──CTUでは急ピッチでテログループのメンバーの特定が進められていた。するとジャックが以前潜入捜査した連中が浮かび上がる。脱獄してきたと見せかけて再び潜入捜査を開始するジャック。突然現れたジャックに警戒心を露にするエディだったがうまく取り入って仲間として受け入れさせる。
Amazon Prime videoより引用
ジャックの潜入捜査という要素は、シーズン1にはなかった新鮮さがあります。彼がどこまで非道なことをするのか、視聴者はハラハラさせられます。
まさか、ゴーレンを撃ち殺してその生首をもっていくとは…。
第3話(午前10:00-11:00)
午前10時──核ではない大量の爆弾をバンに積みエディ達が向かった先はなんとCTU! 厳しいセキュリティーを巧妙に潜り抜けて連中は建物への侵入を果たす。ジャックは隙を見てCTUが狙われていることを知らせるが、NSAの妨害で大統領にもCTUにも届かない。
Amazon Prime videoより引用
CTU爆破は本当に衝撃的でした。主要な舞台であるCTUが物理的に破壊されるという展開は、誰も安全ではない「24」の緊迫感を改めて示しています。
第4話(午前11:00-12:00)
午前11時──CTUではトニーの機転で爆発寸前に避難をするが間に合わず、死者まで出す大惨事となった。CTUが爆破の標的になっていることを知りながら見殺しにしたレイバーンにパーマー大統領は激怒し解任する。
Amazon Prime videoより引用
ニーナの再登場は予想外でした。シーズン1のラストであれだけ衝撃的な裏切りをしたキャラクターを、もう一度物語の中心に置くという大胆な判断。サラ・クラークの冷酷な演技は健在で、ジャックとの再会が今から楽しみになる回です。
第5話(正午-午後1:00)
午後12時──瓦礫の中で復旧作業が始まったCTUに、ニーナが移送されてくる。復讐に燃えるジャックが危険だと判断したメイソンはなんとか遠ざけようとするが、ジャックは「自分が尋問する」と強行に主張、複雑な思いを押さえ込んで対決する。
Amazon Prime videoより引用
ジャックとニーナの対決シーンは、シーズン2のハイライトの一つ。妻を殺した女性と向き合うジャックの苦悩、そしてニーナの傲慢な態度が対照的です。
「I’m not afraid of you anymore, Nina(もう君を恐れていない、ニーナ)」と言いながらも、心の奥底では復讐心に燃えているジャック。キーファー・サザーランドの繊細な演技が、この複雑な感情を見事に表現しています。
第6話(午後1:00-2:00)
13時──情報と交換に恩赦が認められたニーナはふてぶてしく開き直るが、ジャックの巧みな尋問で主犯格ファヒーンの居所を吐く。一方、パーマー大統領は突然やってきた元妻シェリーから「軍がLAから避難している」と聞かされ愕然とする。
Amazon Prime videoより引用
シェリー・パーマーの再登場は、政治的陰謀を感じさせます。離婚したはずの元夫のもとに現れ、内部情報を提供するシェリーの動機は何なのか? 視聴者は彼女の本心を測りかねます。
シェリーの登場で、大統領サイドのストーリーラインが一気に面白くなります。彼女の野心と計算高さは、シーズン1から変わっていません。
第7話(午後2:00-3:00)
14時──ファヒーンのアジトがあるビサリアへ着いたジャックは、ニーナに隠しカメラをつけて潜入させ核爆弾のありかを聞き出すように仕向ける。が、ニーナは隙を見て逃亡、逃げるニーナを背後から撃とうと構えるが、復讐心を抑えて身柄を確保する。
Amazon Prime videoより引用
ファヒーンのアジトでの銃撃戦も見応えあり。ジャックとニーナが一時的に協力して敵と戦うシーンは、奇妙な連帯感を生み出します。
キムのストーリーはさらに迷走し、警察から逃走することに。このあたりから、キムのストーリーラインがやや混迷を極めてきます。
第8話(午後3:00-4:00)
15時──記者のウィーランドは「核の脅威」をニュース番組で暴露し、大統領がそれを隠そうとしていると報道する。やはり、裏切り者がいるのか?有事を前に足並みが乱れる政府内部を危惧しパーマーは頭を抱える。
Amazon Prime videoより引用
拷問シーンは賛否両論ありますが、ドラマとしての緊張感は抜群です。ちなみに、シーズン2は前作以上に拷問シーンが多いのでご注意ください。敵味方関係なく、まじで拷問が多いです。
第9話(午後4:00-5:00)
16時──ジャックとニーナの乗った飛行機は何者かにミサイル攻撃を受け、謎の特殊部隊に襲われる。やむなくニーナの手錠をはずして2人で応戦するが、救援が到着するとニーナは持っていた銃をジャックに向け大統領と直接話すことを要求。爆弾情報と交換にジャックを殺しても免責にするよう求める。
Amazon Prime videoより引用
ニーナとジャックの緊迫した対峙シーンは、シーズン2の最高の瞬間の一つ。ニーナは銃をジャックに向け、冷酷に要求を突きつけます。サラ・クラークの演技が光る回です。
パーマー大統領は、一人の命と数百万人の命を天秤にかけるという、政治家として最も過酷な決断を迫られます。最終的に彼はニーナの要求を受け入れますが、ジャックは例によってどうにか危機を脱します。
第10話(午後5:00-6:00)
17時──危機を脱したジャックは実行犯アリの隠れ家へ急行、監禁されていたワーナー家のケイトを救出するが、アリはすでに立ち去った後だった。ジャックは人相を知っているケイトの協力でアリを捜す。
Amazon Prime videoより引用
ケイトのキャラクターがようやく本格的に物語に絡んできます。彼女の強さと脆さのバランスが良く、ジャックとの関係性も自然に発展していきます。
第11話(午後6:00-7:00)
18時──裏切りを確信したパーマー大統領は、NSA長官ロジャー・スタントンを逮捕させるがロジャーは一切黙秘する。
Amazon Prime videoより引用
政府内部の陰謀という要素は、後のシーズンでも繰り返し描かれますが、その原型がここにあります。スタントンの動機(「国を強くするため」という歪んだ愛国心)は、現実世界の政治にも通じる普遍的なテーマです。
第12話(午後7:00-8:00)
19時──死体が身代わりだと見破ったジャックは地下室に潜んでいたアリを捕らえる。ジャックはアリの家族を拘束し、核爆弾のありかを言わなければ家族を一人づつ殺すと脅迫する。
Amazon Prime videoより引用
このエピソードの拷問・脅迫シーンは、「24」史上最も議論を呼んだシーンの一つです。ジャックはアリの家族を現地で拘束させて、「核爆弾のありかを言わなければ家族を一人ずつ殺す」と脅します。視聴者も息を呑む展開。
実際には息子を殺すつもりはなかったジャックですが、アリはそれを知らず、核爆弾が飛行場にあることを白状します。
第13話(午後8:00-9:00)
20時──拷問に根をあげたロジャーから驚くべき真実が語られる。「防衛政策を強硬にするため、わざと核を国内に入れた。爆発は未然に防ぐよう特殊部隊に追跡させていた」と。だがその部隊とは3時間前から連絡が絶えており…。
Amazon Prime videoより引用
核爆弾発見シーンは、ドラマ中最も緊張感のある瞬間の一つ。技術者たちが必死に起爆装置を解除しようとしますが、時間が足りないことが判明します。
第14話(午後9:00-10:00)
21時──ジャックは飛行場でついに核爆弾を発見、ただちに起爆装置の解除にかかる。一方、パーマー大統領はロジャーの陰謀に荷担したシェリーに別荘から去るよう言い渡す。
Amazon Prime videoより引用
ジャックとキムの電話シーンは、シーズン2で最も感動的な場面の一つ。ジャックは自分が生還できないことを覚悟しており、娘に別れを告げます。「I love you, Kim(愛してるよ、キム)」という言葉に、父親としてのジャックの深い愛情が表れています。
シェリーの追放シーンも印象的。パーマー大統領は、元妻の裏切りに深く傷つきながらも、冷静に判断を下します。
第15話(午後10:00-11:00)
22時──核爆弾の起爆装置の解除が出来ないことがわかり、被害を最小限にするため砂漠へ運んで爆発させることになる。パーマー大統領に報告した後、ジャックは自らセスナを操縦し飛び立つ。
Amazon Prime videoより引用
このエピソードは「24」シリーズ全体の中でも、最も感動的で記憶に残るエピソードの一つです。Wikipediaによると、このエピソードはエミー賞4部門にノミネートされました。
ジョージ・メイソン、間違いなくシーズン2のMVPです!シーズン1では官僚的で信頼できない人物として描かれていた彼が、放射線被曝という運命を受け入れ、最後には英雄として散る―この変化は圧巻です。
息子ジョンとの最後の会話、ジャックへの説得、そして静かに機体を急降下させる姿。ザンダー・バークレーの演技が光ります。
第16話(午後11:00-午前0:00)
23時──声紋鑑定の結果、中東3カ国がテロ支援をしていたことが決定的となる。報復措置をめぐってにわかに慌しくなるCTUで、ミシェルだけが録音の真偽に疑いを抱いていた。相談を受けたジャックは直接アリに接触し、録音は何者かの合成によるものと確信する。
Amazon Prime videoより引用
第二幕の導入は見事です。核爆弾というフィジカルな脅威から、政治的・外交的な脅威へとシームレスに移行し、視聴者を飽きさせません。パーマー大統領の苦悩は、リーダーシップの難しさを象徴しています。
第17話(午前0:00-1:00)
24時──証拠捜しをしていたジャックに匿名の電話がかかってきた。その主は『コーラル・スネーク』のウォレス隊員で、彼は雇い主の依頼で中東3カ国を陥れる音声を捏造したと明かす。
Amazon Prime videoより引用
陰謀の層がどんどん深くなり、誰が本当の敵なのかが分からなくなる展開はスリリングです。ウォレスのような「加害者であり被害者でもあるキャラクター」の存在が、物語に深みを与えています。
第18話(午前1:00-2:00)
午前1時──ジャックは、証拠を渡すまいとする集団に銃撃されるがミシェルの協力で何とか危機を脱する。そして音声捏造の証拠のマイクロチップを手に入れる。そのころニュースで爆発を知った市民の間には動揺が広がっていた。
Amazon Prime videoより引用
ミシェルの活躍が嬉しい回です。彼女はシーズン2で最も成長したキャラクターの一人であり、後のシーズンでも重要な役割を果たします。トニーとの関係も含めて、ミシェルは「24」の中で最も魅力的な女性キャラクターの一人です。
第19話(午前2:00-3:00)
午前2時──マイクロチップに仕込まれた追跡装置に気付いたジャックは、追跡装置だけを持って囮となり、チップ本体をCTUに届けるようケイトに託す。ジャックが証拠を手に入れたと聞いた大統領はすぐに中東への報復攻撃を中止しようとする。
Amazon Prime videoより引用
ジャックの囮作戦は危険極まりないものですが、彼は躊躇しません。ケイトに証拠を託すシーンは、二人の信頼関係を示す重要な場面です。
パーマー大統領は、証拠が揃えば攻撃を中止できると確信していますが、閣僚たちは彼の優柔不断を批判し始めます。政治的圧力が高まる中、大統領の孤立が深まります。
第20話(午前3:00-4:00)
午前3時──CTUでは証拠チップの到着をトニーとミシェルが待っていたが、様々な妨害から届かず、そんな時本部からやってきたシャペルはジャックへのサポート打ちきりを命じる。
Amazon Prime videoより引用
パーマー大統領の解任シーンは衝撃的です。副大統領ジム・プレスコットを含む閣僚の多数が、大統領に職務遂行能力がないと判断し、投票により解任を決定します。
憲法修正第25条第4項は、現実のアメリカ史でもこれまで発動されたことはありません。この劇的な展開により、パーマーの苦悩がさらに深まり、視聴者は彼を応援せずにはいられません。
第21話(午前4:00-5:00)
午前4時──ジャックが手に入れたチップからは確たる情報が得られなかったが、一方でミシェルが音声捏造をしたハッカー、アレックスを突き止める。
Amazon Prime videoより引用
ミシェルの分析能力が再び光る回です。彼女はデータの痕跡を追跡し、音声を捏造したハッカーの正体を突き止めます。CTUの技術力の高さが示されます。
ジャックはアレックスのロフトに向かいますが、そこで意外な人物と再会することに…。
第22話(午前5:00-6:00)
午前5時──ジャックがアレックスのロフトを捜索していると、意外な人物が現れる。パーマーへの復讐心から、石油業界の大物ピーター・キングスレーと結託して今回の爆弾騒ぎに荷担したというその人物は、アレックスを捜査に協力させるかわりに自分の免責をジャックに求める。
Amazon Prime videoより引用
シェリーの再登場は衝撃的です。彼女は野心的で計算高いですが、完全な悪人ではありません。元夫への複雑な感情が、彼女を危険な賭けに駆り立てます。この多面性が、シェリーを魅力的なキャラクターにしています。
第23話(午前6:00-7:00)
午前6時──ジャックはなんとかして証拠を得るためアレックスの説得を続けていたが、パニック状態になった彼は不意をついて逃走する。
Amazon Prime videoより引用
パーマー大統領の復権は爽快です。
証拠が揃い、真実が明らかになります。録音は完全に偽造されたものであり、戦争を引き起こそうとする陰謀が存在したことが証明されます。
軍事攻撃を中止し、パーマーは大統領に復職。閣僚たちは辞表を提出しますが、パーマーはそれを受理しません、その漢気に感動です。
第24話(午前7:00-8:00)
合衆国はついに中東との戦争に突入するのか!!その時ジャックは、そしてパーマーは……
Amazon Prime videoより引用
シーズン2の最終話は、爽やかな終わり方と衝撃的な終わり方の両方を提供します。ジャックとケイトの幸せそうな会話は、長い一日の後の平和を感じさせます。
しかし、その平和は一瞬で破られます。パーマー大統領が演説後に倒れるシーンは、シーズン1のテリーの死と同じくらい衝撃的です。
大統領の生死は不明のまま、シーズン2は幕を閉じます。視聴者はシーズン3まで、パーマーの運命を知ることができませんでした。
この終わり方は賛否両論ありますが、個人的には結構好きです。ハッピーエンドかと思わせておいて、最後に衝撃を与える、これぞ「24」の真骨頂ではないでしょうか。
「24-TWENTY FOUR-」シーズン1の見どころ&感想
タイムリーな社会的メッセージ
シーズン2が放送された2002-2003年は、9.11同時多発テロの直後であり、アメリカ社会は大きな不安に包まれていました。核テロの脅威、政府内部の裏切り、そして偽造された証拠に基づく戦争、これらのテーマのうちいくつかの要素は、当時の現実世界にも通じる部分がありました。
特に、偽造された録音のエピソードは、イラク戦争の開始直前・直後に放送され、大量破壊兵器という証拠に基づいて戦争を始めたアメリカ政府への批判とも受け取れる内容でした(ただし、これは偶然の一致のようです)。
「24」は単なるエンターテインメントではなく、現実世界の問題を反映し、視聴者に考えさせる作品でもあったのです。
批評家からの評価
Rotten Tomatoesでは、シーズン2は95%の支持率を獲得しています。批評家のコンセンサスは「『24』のセカンドシーズンはシーズン1ほど洗練された構成ではないが、このシリーズが一発屋ではなく、推進力のあるスリラーを提供し続けることを証明した」と評されています。
Metacriticでは、23件のレビューに基づき83/100という高得点を獲得しており、「普遍的な称賛」を得たとされています。
24 Spoilersの詳細な批評記事では、「シーズン2はシーズン1の高みには達していないが、それでも有能で一貫した努力であり、シーズン1が導入したテンプレートを強固にした」と評価されています。また、「9.11後に構想された最初のシーズンとして、当時のアメリカ社会の恐怖を見事に反映している」とも述べられています。
【まとめ】社会性をも反映させた「24」シーズン2
「24-TWENTY FOUR-」シーズン2は、シーズン1の魅力を継承しつつ、さらにスケールアップした脅威と複雑な政治的陰謀を描き出しました。
核爆弾テロという史上最悪の危機、ジョージ・メイソンの感動的な犠牲、ニーナ・マイヤーズとの緊迫した対決、そしてパーマー大統領の苦悩――数々の名場面が視聴者の記憶に刻まれています。
シーズン2は、9.11後のアメリカ社会の不安を反映し、テロの脅威、政府の陰謀、そして戦争の危険性について考えさせる作品でもありました。エンターテインメントとしての面白さと、社会的メッセージの両方を兼ね備えた傑作と言えるでしょう。

