2010年から2017年にかけてBBCで放送され、ベネディクト・カンバーバッチ演じるシャーロック・ホームズと、マーティン・フリーマン演じるジョン・ワトソンのコンビで世界中を虜にした「SHERLOCK(シャーロック)」。
シーズン4の最終話「最後の問題(The Final Problem)」で幕を閉じ、放送終了から9年以上が経過しましたが、ファンの間で尽きないのが「シーズン5は制作されるのか?」という疑問です。
海外メディアの最新報道を見てみると、クリエイターやキャストの発言は完全な否定とも積極的な肯定ともつかない、じわりとした温度感の中にあることが見えてきます。本記事ではシーズン5(続編)の製作可能性について考察します!
『SHERLOCK/シャーロック』シーズン4までのおさらい
『SHERLOCK』はコナン・ドイルの原作を現代ロンドンへ置き換え、シーズン1(2010年)からシーズン4(2017年)まで、3話構成×4シーズン+特別編(2016年『忌々しい花嫁(The Abominable Bride)』)の計13話が制作されました。
| 配信サービス | Hulu | Amazon Prime Video | U-NEXT |
|---|---|---|---|
| シーズン1 | 見放題 | 配信なし | 見放題 |
| シーズン2 | 見放題 | 配信なし | 見放題 |
| シーズン3 | 見放題 | 配信なし | 見放題 |
| 特別編 | 見放題 | 配信なし | 見放題 |
| シーズン4 | 見放題 | 配信なし | 見放題 |
シーズン4の最終話は、設定を清算しすぎて続きを作るのが難しいと感じるファンも多く、放送終了当初から「打ち切りか休止か」を巡る議論が絶えませんでした。
『SHERLOCK/シャーロック』シーズン5の最新制作状況
ウィンブルドンでの再会が再燃させた噂
TVInsiderによると、2026年7月10日、ウィンブルドン選手権のセンターコートにベネディクト・カンバーバッチとマーティン・フリーマンが、カンバーバッチの妻ソフィー・ハンターを間に座って観戦する姿が捉えられ、ファンの間で「シーズン5のサインか」と一気に噂が再燃しました。
SNSでは「sherlock season 5 hope..?」など、半ば自嘲気味に望む投稿が相次ぎました。
キャストの温度差
ただし二人の温度差は以前から指摘されています。TVInsiderによれば、2018年の時点で早くも意見が対立しており、フリーマンは『The Telegraph』紙の取材でファンの期待が重圧となり「もう楽しくない」と発言。これに対しカンバーバッチは同紙に応じ、「それは情けない。期待だけで現実から目を背けるのか」「私はそれに同意しない」と反発していました。
モファットはいまだ意欲的、ゲイティスは「前に進むべき」
原作者かつクリエイターであるスティーヴン・モファット(Steven Moffat)とマーク・ゲイティス(Mark Gatiss)は揃って「ホームズの物語は尽きない」と話しているものの、二人の間にも温度差があります。
Yahoo UKによる2025年のマーク・ゲイティスの単独インタビューでは、映画化の企画がかつてカンバーバッチとフリーマンに提案され「二人とも気に入っていたが結局進まなかった」と明かしたうえで、「そろそろ前に進むべきときだ」と発言しました。ゲイティスは「過去に固執するのは危険なこと」と語り、ファン心理よりも前進を優先する姿勢を見せています。
一方、スティーヴン・モファットはDigital Spyの2026年7月報道およびRadio Timesのインタビューで、「キャスト全員が同意してくれるなら再訪したい。原作は60作品もあるのに、我々は13〜14本しか映像化していない」と意欲を保っています。「今回は最初の物語を書いたが、二人のキャストも今や本来のホームズ&ワトソンの年齢(50代)に近づいた。人生に落ち着いた中年の彼らをもう一度見たい」と語りました。
『シャーロック』シーズン5制作に向けたハードル
スケジュールの壁に阻まれる
カンバーバッチはMCUのドクター・ストレンジ、フリーマンも『The Responder』など大型作品を抱え、長期間スケジュールを揃えるのが事実上難しくなっています。
モファット自身も「最大の課題は二人のビッグスターをそろえること」と認めています。
「もうやりたくない」との発言
Radio Timesが報じた2025年6月のイタリアGlobal Series Festivalでのゲイティスの発言では、「シーズン5がない理由は、ベネディクトとマーティンが”もうやりたくない”から」と端的に明かされています。
加えて、221Bの大家ハドソン夫人を演じたユナ・スタブズ(Una Stubbs)が2021年に逝去しており、キャスト面だけでなく象徴的キャラクターの不在というファン感情側のハードルも新たに生まれました。
まとめ
結論から言えば、シーズン5は可能性はあるが、当面の実確率はかなり低いというのが海外メディアの共通認識です。
モファットが続編に意欲を持っていること、原作にはまだ映像化の余地が大量に残っていること、ウィンブルドンでの再会が示すように主要キャストの関係性が良好なこと、シーズン5の実現を可能にする要素は多分に存在します。
その一方で、ベネディクト・カンバーバッチやマーティン・フリーマンはじめ主要キャストのスケジュールがあわないことや、ユナ・スタブスの不在など、実現に向けたハードルは非常に高い状況であることにここ数年変化はありません。
つまり、スケジュール調整やキャスト自身の意向を踏まえると、シーズン5に期待しつつも数年単位で気長に待つ必要がありそうです。BBCからの続報や最新インタビューが現れたタイミングで、また改めてお伝えしていきたいと思います!

